中国の記念コイン
チャイナ・トリックス(高橋五郎)から。
中国では毎年末に重さ10kgの純金記念硬貨が18枚発行される。額面は10万元(約170万円)であり、純金10kgの市場価格約4500万円よりも大幅に安い。
2013年に発行された記念金貨は2017年には498万元になっており、四年で約50倍に値上がっている。
中国では外貨準備の一部である金を記念金貨(金地金よりも市場価格が高い)にして値上がりを待ち、金貨が値上がった時点で売却して差額を手にしていると考える。
中国は記念硬貨大国で2018年には56種類、約1800万枚の記念硬貨を発行しており、半分は金貨だが、銅貨だけでも1000億円以上の発行利益がある。
金貨の場合は原価よりも大幅に安く売るが、銀貨・銅貨は逆で製造原価よりも高く販売する。
第53回 日本コインオークション
日本コインオークションからのカタログが到着。
1657年に即位した神聖ローマ帝国皇帝。トランシルバニア公国との戦いの最中に発行された本品は珍品でEF+の等級で1800万円の初値で出品されている。
ベトレン・ガボール公は三十年戦争においてプロテスタント側について戦った王。本品では国王の肖像が毛皮の帽子を被り、顎髭を生やしている事からイスラム文化の影響を受けた事が分かる。VF+の等級で600万円の初値で出品されている。
トランシルバニア公からは他に、ラーコーツィ・ジェルジ2世、ケメーニ・ヤーノシュの10ダカッット金貨が出品されており、後者は在位が僅か1年のため珍品とされる。
3.アメリカ合衆国 1915年 パナマ太平洋博覧会記念八角形50ドル金貨
サンフランシスコで行われた博覧会での記念コイン。発行枚数が645枚と少なく、UNC+の等級で900万円の初値。
アンティークコイン投資における基本方針
人の行かない道に行きたい。
これから値上がりする物を買いたい。
これからの50年を考えると世界的な規模で少子高齢化が進展するものと予想する。コロナの影響で日本では婚姻数、出産数の激減が予想され、それは継続する。
日本以外の各国でも同様の傾向があり、中国では2020年の前年比で出産数が二割減少しており、世界経済の持続的成長は難しいのではないか。
年金制度は破綻し、20年後には受給開始年齢は70歳以上にはなり、支給額も大幅に減額される。出産数はその頃には年間50万人程度になっているのではないか?
省力化投資が盛んになるが、そこで勝ち抜いて大幅に値上がる企業を見出す事は困難。仮想通貨投資も玉石混交で論理的に値上がる銘柄を発掘する事は難しい。
そこでアンティークコイン投資を考えたい。少子高齢化が進展しても、貧富の格差は拡大し、超富裕層は増え続けるものと予想。
インドや東南アジア、アラブ、アフリカ、南米等のアンティークコインを買いたい。30年先、40年先を考えると有望な投資先なのではないか。